2007年03月30日

商標の概念

商標とは、商品や役務(サービス)の出所を需要者に伝達するための標識をいう。商標は、商品や商品の包装に付したり、役務の提供に際して使用される設備や道具に付したりすることによって使用される。需要者は、商標を目にすることによって、希望する商品や役務を選択することができる。

商標には、文字や記号、図形といった平面的なもののほか、商品や商品の包装、店舗に設置した立体的な看板など、立体的形状からなるもの(立体商標)がある。また、視覚によって認識される商標のほかに、特徴的な音響、匂い、味、手触りも商標としての機能を発揮することがあり、それぞれ音響商標、匂い商標、味覚商標、触覚商標とよばれることがある。

商標を使用しながら、一定の質を有する商品や役務の提供を継続すると、その商標には業務上の信用(ブランド)が化体し、財産的価値が備わるようになる。この財産的価値は、特許権や意匠権にならぶ産業財産権の一つと位置づけられ、条約や法律による保護対象となっている。

登録されていない商標には、™ (trademark)、SM (service mark)、登録商標には ® (registered trademark; 登録商標の意) を表記することがあり、いずれも日本の商標法に基づく表記ではない。日本では「登録商標」と表示するよう定められている(商標法施行規則第17条)。登録商標ではない商標に ® を付すと虚偽表示(商標法 第74条)とされるおそれもあるので、注意すべきである。

商標権の効力
商標権は、設定の登録により発生する(商標法18条1項)(設定登録までの手続は後述)。商標権は1以上の商品または役務(以下、単に商品という)を指定して登録される。これを「指定商品」とよぶ。

商標権の効力は専用権と禁止権に分けられ、それぞれ以下の範囲の効力をもつ。

専用権
商標権者は、指定商品について登録商標を使用する権利を専有する(商標法25条)。

禁止権
指定商品について登録商標に類似する商標を使用すること、指定商品に類似する商品について登録商標または登録商標に類似する商標を使用する行為は商標権侵害とみなされる(商標法37条1号)。

商標権の効力が及ばない範囲
商標法26条には、その商品の普通名称など、商標権の効力が及ばない範囲が規定されている。これに該当する場合には、登録商標と同一または類似の商標を使用しても、商標権の行使を受けることはない。普通名称などは特定人に使用を独占させることが好ましくないと考えられるからである。たとえば、「アスカレーター」が登録商標であり、それに類似する「エスカレーター」が普通名称であるとする。「アスカレーター」に係る商標権の効力は、「エスカレーター」の使用行為には及ばない(商標法26条1項3号)。

存続期間
商標権の存続期間は商標権の設定登録日から10年間であるが(商標法19条1項)、回数を無制限とする更新登録ができるため、更新登録を繰り返すことにより権利が永続する(同条2項)。特許権、意匠権、著作権のような他の知的財産権と異なり、商標権が永続できるのは、商標権者が登録商標を継続して使用する限りにおいては、商標権の価値(商品のブランド価値)は時が経っても陳腐化することがないと考えられるからである。一方、10年ごとに更新登録を必要としたのは、使用されなくなった商標についてまで登録を継続する必要はないからである。


References from Wikipedia



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posted by Kate at 22:28| グッチ 財布:商標 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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