2007年03月30日

皮革で作る財布

動物の皮膚をそのまま剥ぎ、製品として使用したものを皮(かわ・ひ)といい、動物の皮膚の毛を除去しなめしてあるものを革(かわ・かく)という。しかし、後者を「皮」と表示する場合もある。これは、後者の文字が教育漢字となっていなかったことに由来する。

動物の皮は、一般にそのままだと固くなったり腐敗してしまったりする。これらを防ぎ、皮を柔らかくして耐久性や可塑性を加え、皮革として利用するために必要な作業がなめしである。 なめしの工程では、腐敗しやすい動物の脂やたんぱく質を除き、コラーゲン繊維を残す。また、柔らかくするために主に合成の脂(リンスと同じ)を再度入れる(加脂)。

なめしには、元来植物由来のタンニンなどが用いられてきたが、現在では化学薬品で処理されることが多い。主にはクロムが使用されるが、その作用機序は皮の蛋白質とクロムの錯体を作って、耐熱性等の性能が向上し、革となる。さらに、タンニンとクロムなどの金属を組み合わせたコンビネーションなめしという方法も用いられてきている。

タンニンなめしの特徴として、切り口(コバ)が茶褐色、型崩れし難く丈夫、染色し易い(染料の吸収がよい)、吸湿性に富む、使い込む程艶や馴染みがでる、などがある。反面、タンニンでなめす場合、タンニンを革の中心部分に浸透させるために、タンニン濃度を徐々に上げる必要があるため(濃度が高いと表面にだけタンニンが結合し、後で浸透しなくなる)工程数が多くなり、30以上の工程を踏まえる必要があるため高コストになるという点がある。よく皮革製品で「飴色になる」と表現されることがあるが、それはこのタンニンなめしの革製品の艶と馴染みによるものである。

牛は、最も一般的な革であり、革靴に使用される革としては最大数量。一般的に成牛の背中から脇までの皮を使用する。カウ・ブル等の分類があるが、基本的に全て肉牛の皮である。表面にエンボス加工を施すことにより、オストリッチ・ワニ・ヘビなどの模造をすることも可能である。外見上の特徴は特に無い。

皮革は、長期間放置すると硬化する傾向がある。硬化すると、製品としての美しさやや機能性が損なわれるのみならず、ひび割れて使用できなくなる虞がある。そこで、革の柔らかさを維持するため、保革油を塗ることがある。

また、高湿度や汚れによって、カビが発生することがある。皮革の製造過程でカビの原因となる有機物は取り除かれるので、主なカビの原因は製品になった後に付着した汚れである。従って、表面をきれいにすることが保存性を高めるのに効果がある。また、多くの製品には塗料が塗られているので、汚れ落としのために、ベンジンなどの有機溶剤を使用するとその塗膜が損傷することがある。また革の構成要素であるコラーゲンもまた蛋白質の一種であり熱で変性して強度や柔軟性を失うので、濡れた皮革製品を乾かす目的で火の近くに置くのは避けた方がいい。

このように、天然皮革は手入れが大変であるにもかかわらず、使えば使うほど馴染んできて、美しくなることから現在でも合成皮革に取って代わられることはない。

References from Wikipedia


posted by Kate at 22:10| グッチ 財布:財布の主な素材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。